思い出さない

昨日、バターアイスを買った。

少し期待しすぎていたかもしれない。

バターアイスは単体で食べるより他のものに合わせるのが良いと聞いたので、もう一度買って試してみようと思った。

ついでに買ったアップルパイバーが美味かった。

昔から何故か、バニラビーンズの入ったお菓子を盲信している。

シュークリームもカスタードにバニラビーンズが入っているかどうかで評価が大きく変わる。

バニラビーンズがどんなものか調べると危ない草にしか見えない画像が出てきて驚く。

愛すべきバニラビーンズ。合法だ。

アップルパイバー、というかアップルパイの魅力はカスタードだけではない。

僕は林檎が好きだ。

母は林檎を切るとき、皮を剥かないまま皿に盛っていた。

綺麗に皮が剥かれた林檎を初めてみたとき、丁寧な作業に感動する気持ちと皮も食べようと思えば食べられるのにもったいないという気持ちが入り混じった感情を抱いた。

一人暮らしを始めてから一度だけ、林檎の皮剥きに挑戦した。

皮を剥いたはずの林檎が血で赤く染まったのでもう二度とやらないと誓った。

パイ生地も好きだ、と言いたいところだがパイ生地にはそこまで思い入れがない。

スポンジ生地の特別感には敵わない気がする。

最後にケーキを食べたのはいつだろうか。

思い返せば、前回の自分の誕生日に買って食べたのはアップルパイだった。

やっぱり僕はアップルパイが好きなのかもしれない。

眠くなってきた。